平成24年度入学式 学校長式辞




 本日の入学式を祝って、今を盛りというように、宮崎中学校の桜が満開の花を咲かして、新入生の皆さんを歓迎してくれています。百九十名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。ようこそ、宮崎中学校へ。
 さて、皆さんは、どんな気持ちで宮崎中学校の校門をくぐったのでしょうか。何かしら、自分が一回り大きくなったような気がしたのではないかと思います。昨日までとは違う、真新しい宮崎中学校の制服を身にまとうと、何かしら新しい自分がこの体育館にいるような気がしているのではないでしょうか。
 例年は葉桜の入学式が多かったですが、今年は、宮崎でも寒い日が続き桜の開花が遅れたような気がします。宮崎中学校の正門の桜の花びらが風に吹かれ、舞っているこの時期に、校区内外から多数の来賓をお迎えし、入学式が挙行できますことを素直に喜びたいと思います。

 今回で、第五十八回数える本校の入学式に当たり、この桜について二つのお話しようと思います。桜については、良くも悪くも、私たちの先祖がいろんな思いを歌にして詠んできました。
 江戸時代の松尾芭蕉という人知っているでしょうか?名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれませんね。俳句で有名な人で、彼の俳句に 「命二つ 中に活きたる 桜かな」というのがあります。桜の下で、古い友人と出会えた喜びを詠った俳句ですが、自分だけじゃなく、友達も生きていた、だからこうして桜の下で、また会えた。肩を抱き合って喜んでいる様子が思い浮かばれます。忘れてならないのは、自分の命ではなく、友の命を喜んでいることです。生涯変わらぬ友を創るためには、まず自分のことより相手のことを考えることから始まるのだと松雄芭蕉は言っているような気がします。新入生の皆さんも、是非宮崎中学校で一生涯の友人を創ってください。
 もうひとつが、「敷島の 大和心を人問わば 朝日に匂う 山桜かな」という歌があります。江戸時代の学者で本居宣長という人の歌です。太平洋戦争での特攻隊、皆さんは修学旅行で鹿児島の知覧に行かれ、特攻隊の話を聞いていると思いますが、特攻隊の名前に、この歌が使われています。敷島隊・大和隊・朝日隊・山桜隊。「敷島の 大和心を人問わば 朝日に匂う 山桜かな」。若い少年でしょうか、青年でしょうか、ふるさとには桜が咲いていたと思います。ふるさとの桜、ふるさといるお父さんお母さんのことを思って、死んでいったのだろうと思います。
 宮崎中学校にも、いろんなところに桜が咲いています。桜は、毎年、同じように、三月下旬から四月上旬に花を咲かせます。同じように、きれいに見事に花を咲かせます。正門の桜は、今日から皆さんが卒業する日まで、ずーと見ています。桜だけではありません。赤い実を付けているクロガネモチも、フェニックスも、中学校の植物すべての物が皆さんを見ています。いえいえ、この中学校の先生たちも、先輩たちも、みんな、皆さんを見守っていきます。
 これからの時期は、勉強のこと、友達のこと、進路のこと、部活動のこと、家族のことで、つらくて悩み涙を流すこともみんな何回かは必ずあります。やり場のないどうしょうもないつらいことが、必ずあります。そんな時は、誰もが乗り越えなければならない壁が、とてつもなく大きな物に見えます。 しかしながら、自分の周りには、自分を愛してくれるお父さんお母さんなどの家族がおり、また同じ悩みを持っている友達がおり、分かってくれる友達がいることを忘れてはいけません。
 次に、保護者の皆様、本日はおめでとうございます。子供さん方は、今日から大人への第一歩を踏み出しました。今見せている幼い顔も、あっという間に大人らしくなってきます。中学三年間は非常に変化の激しいときです。父親・母親からの脱皮をはかる時期でもあり、自分の足で、自分の意志で踏ん張ろうとします。それが、時には反抗しようとしているかのように見えるかもしれませんが、それは成長の一つとして、温かく受け止める必要もあると思います。
しかし、悪いことは悪い、してはいけないことはいけないと厳しく叱り、社会のルールを教え諭すことも必要になってきます。
 このように、中学生の時期は指導が難しい時期でもあります。学校と保護者の指導が違うと子供たちは戸惑いを感じます。学校と家庭との連携が、特に大切になってきますので、どんなことでもご連絡しますし、またご相談していただきたいと思います。
 かって、宮崎中学校は、生徒指導で大変厳しい時期がありました。いわゆる荒れた中学校として市内はもとより県下でも悪い意味で有名な学校でありました。それを今日のように、落ち着いた学校につくっていたのも、地域の方々や保護者の皆様方、生徒会や生徒一人一人、そして教職員、市教育委員会、宮崎中学校にかかわるすべての方々のおかげであると考えております。
私たち教師の思いは、宮崎中学校に出して良かったと言われるように職員一同一所懸命に頑張るつもりです。そして、新たな歴史と伝統を造って行きたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
 最後になりましたが、市教育委員会 企画総務課長様をはじめ、多数の来賓の方の御臨席をいただき、入学式が挙行できますことを、心から感謝申し上げます。これからの学校は、多くの方々の各方面からの力添えがなければ支えられません。今後とも、私たちに対しまして、限りないご指導とご援助を賜りますようお願い申し上げます。また、今日入学という日を迎えた百九十名の生徒たちのために、励ましをいただけますよう心からお願いし、本日の式辞といたします。
   


お知らせ

各学年からの連絡

生徒活動

このサイトについて